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専用アプリの導入やVDI の構築なしにグローバル規模でセキュアかつ高精細なデータ共有を実現

ブラウザ閲覧で情報漏洩リスクを軽減した自動車部品メーカーの事例

グローバルに事業を展開している製造業にとって、設計データは非常に重要な財産であり、かつ複数の拠点で共有するものである。そのため、いかに海外の生産拠点から情報が流出しない仕組みを実現するかは共通の課題と言える。この課題を解決した、ある自動車部品メーカーの選択とは…。

グローバルにビジネスを展開する自動車部品メーカーの悩みを解決

 グローバルにビジネスを展開している国内某自動車部品メーカーでは、アジアやアフリカ、中南米地域の生産拠点と本社の設計部門の間で設計データをやり取りして業務を進めている。このプロセスにおいて、自動車部品メーカーではいくつかの課題を抱えていた。

 第一の課題は、機密情報である設計データや販売データが、海外の生産・販売拠点から流出することをいかに防ぐかである。生産拠点を展開している海外地域の中には、治安の悪い場所が少なからず存在していた。また、ライセンスに対する認識が希薄な拠点もあるため、データそのものを生産拠点に渡すことは極力避けたいとも考えていた。生産拠点のクライアント端末に設計データが残ってしまうと、情報漏えいのリスクが高まってしまうからである。

 また、設計データの表示方法にも課題があった。生産現場では、ノート PC やタブレット端末などのモバイルデバイスを利用して、常に最新の設計データを確認しながら作業する機会が増えている。このとき CAD で作成した設計データをモバイルデバイスで表示させるためには、PDFや TIFF などの汎用的な形式に変換するか、設計データを閲覧するための高価な専用アプリケーションを各拠点のモバイルデバイスに導入しなければならない。データ共有のために余計な作業工数がかかってしまっていた。さらに、設計データだけでなくOffice 文書や PDF データ、画像データなどを使った販売データを参照できることも必要だった。

 こうした課題を解決するために、自動車部品メーカーが採用したツールが、様々な種類のファイルをサーバー上で変換して Web ブラウザで表示させる多機能・高精細ビューイングエンジン「PrizmDoc(プリズムドック)」である。PrizmDoc を利用することで、設計データをはじめとする製造現場に必要なデータを、セキュリティを担保しながらマルチデバイスで閲覧し、効率的に活用できる仕組みを実現している。

PrizmDoc でリスクを軽減しながら効率的に設計データの活用を促進

 PrizmDoc では、CAD 画像や Office 文書、PDF データ、画像データなどを、サーバー上で SVG(Scalable VectorGraphics)形式のフォーマットに変換し、ブラウザに表示させることができる。ブラウザでサーバー上のドキュメントを参照するだけなので、クライアント端末に元のドキュメントは残らない。そのため、自動車部品メーカーでは、海外の生産拠点に設計データそのものを渡さずにデータを共有できるようになった。また、閲覧期間や ID に制限をかけることでセキュリティをより強固にし、情報漏えいのリスクを軽減した。

 SVG 形式への変換によって、高精細で表示された画像を拡大/縮小することも可能。高性能なレンダリングエンジンにより、ひずみやノイズなく、ドキュメントを高品質に画像化することができる。また、レンダリングされたデータをストリーミングでブラウザに配信するので、ストレスなく参照できる。

 アノテーション(注釈ツール)機能で、元のデータに変更を加えることなく画像に注釈やコメントを追加することもできる。注釈やコメントに対する返信もできるので、協同作業も容易になる。機密情報や閲覧させたくない部分を黒塗りできる「墨消しツール」や「コピー」「保存(ダウンロード)」「印刷」の可否を設定できるデジタル著作権(DRM)などの機能により、セキュリティも担保できる。

 さらにPrizmDoc は、専用のアプリケーションをインストールすることなく、ブラウザが搭載されているデバイスであれば、50種類以上のフォーマットのドキュメントを閲覧することが可能。専用のアプリケーションを導入する必要はない。

 VDI のようなシステムの構築に多額の投資をすることはできないが、海外の拠点に設計データを渡すことなく、安心・安全に設計データや販売データを活用したいと考えていた自動車部品メーカーにとって、PrizmDoc は最適な選択肢であった。

対応ファイルフォーマットの一例

Accusoft とラネクシーの協業で日本独自の仕様もかなり作り込み

 PrizmDoc は米国フロリダ州に本拠地を置く Accusoft が開発したビューイングエンジンであるが、日本独自の仕様にあわせて調整されている。たとえば Linux 環境では、Windows フォントが使えないので、日本語が文字化けしてしまうことがある。こうした日本特有の問題は、Accusoft とラネクシー両社の協力で解決している。

 システム構成が決まってしまえば、PrizmDoc は短期間で容易に導入できる。ラネクシーのウェブサイトから、PrizmDoc のトライアル版をダウンロードすることができるので、多機能・高精細ビューイングエンジンに興味のある技術者は、ぜひダウンロードして、PrizmDoc の機能を試してほしい。

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