
PrizmDoc デモサイトは、お申し込みいただいたお客様ごとに専用サイトを用意し、Webブラウザ上で指定したファイルのプレビューを表示できる機能を14日間ご利用いただけます。
あらゆるファイルをノンクライアントでユーザーの元へお届けする、多機能・高精細ビューイングエンジンです。
PrizmDoc (プリズムドック)は、Office文書、PDF、CAD画像、医療用DICOMなど様々な種類のファイルをサーバー上で変換し、Webブラウザで表示させるビューイングエンジンです。閲覧にはWebブラウザ以外は必要なく、専用クライアントなどのインストールも不要。閲覧画像はSVG形式で高精細に変換され、ビューイング機能の他にもアノテーション(注釈ツール)や墨消しツール、さらに検索機能が充実しています。
ユーザーごとに専用のアプリケーションをインストールしなくても50種類以上のファイルフォーマットのドキュメントが閲覧できるため、アプリケーションライセンスの費用を大幅に削減できます。また、表示するドキュメントをクライアントPCにダウンロードする必要が無いため、セキュリティの向上とストレージコストの削減も可能とします。
開発者はPrizmDoc を使うことによって、低コストでセキュアなドキュメント共有システムを構築することができます。
Linux 環境にも対応しており、PrizmDoc v12 よりRed Hat Enterprise Linux 7 /CentOS 7 も対応しました。そのため、Linux OS 上で構築困難なドキュメントビューアーのWeb アプリケーションに手軽に実装することができるようになりました。プラットフォームを問わず、RESTfulAPIを利用した任意のプログラミング言語によるシステムが構築できます。
PrizmDoc は「開発ツール」として、 Webアプリケーション上に構築するビューイングエンジンです。 RESTfulAPIを使用して多機能・高精細ビューアーを実装したビューイングソフトを作成可能です。 これにより、Office文書やPDF 、CAD画像、医療用DICOMなど、様々な種類のドキュメントに対して専用アプリケーションをインストールせずに、Webブラウザ上で表示させることができます。また、ドキュメントの表示だけではなく、ドキュメント内の検索機能や墨消しツール、更にコメントやマーカーなどのアノテーションを追加することができるため、他のユーザーとの情報共有を実現します。
※PrizmDoc v11 より、Linux 環境にも対応したため、Linux OS上のWeb アプリケーションに実装することができます。
ソフト開発会社は、「Developer(開発)ライセンス」を購入することで、PrizmDoc を用いてビューイングWebアプリケーションを作成できます。
作成したWebアプリケーションを使用する際は、「Basic Server ライセンス」を購入することで、本番環境で運用することができます。
さらに、RESTfulAPIを利用して任意のプログラミング言語によるシステムへ実装が可能となっており、既存のサービスやアプリケーションへの新機能としての追加導入も可能です。
ソフト開発会社が PrizmDoc を利用することは、Webアプリケーションを低コストで効率的に作成することになるため、開発作業を実施する上で、有利にビジネスを進める賢い選択となります。
実装から閲覧、追加情報の共有までをカバーする3つの機能群をご紹介します。
一般的にオフィスで使用されるファイルから、設計や医療の現場で使用される専門性の高い画像フォーマットまで幅広く表示。精彩な表示や大容量ファイルの処理まで、あらゆるフィールドで求められる要求に高いレベルで応えます。

MS Officeの文書ファイルや、PDF/CAD/各種画像ファイルは、サーバー上でSVG等に変換されるため、クライアントはドキュメントをダウンロードせず、ブラウザのみで表示させることができます。

ベクタ形式であるSVG画像に変換されることにより、CADファイル/PDFファイル/画像等をビットマップのようなラスタ形式と異なり、拡大しても高精度に表示させることができます。

原文をひずみやノイズなく高品質で高速に画像化するよう、更にレンダリングエンジンに磨きをかけ品質の向上をはかりました。また、レンダリング処理で大きな要素となるメモリ管理において、メモリ最適化機能を実装したことにより、安定かつ高速な処理を提供できます。
構築はRESTful APIを用いて簡単かつ少ない工数で行うことができます。利用制御によるセキュリティ保護やビューアーのローカライズなど、セキュアかつ広い用途でのアプリケーション開発を支援します。

APIを利用して任意のプログラミング言語によるシステムへ実装が可能となっています。ビューアー操作もJavaScriptイベントにより、簡単に制御できます。

Prizmのデジタル著作権管理(DRM)機能は、コピー、保存(ダウンロード)、印刷などを無効にすることができます。
機密情報を含む文書を保護する場合、部分的に一部の機能を提供することで保護することができます。
PrizmDoc が提供する機能は、高精細でのドキュメント表示にとどまりません。高い検索機能を備えたユーザに優しいビューアーを採用し優れたUIを提供。アノテーションや墨消しツールなどコラボレーションを促進する追加情報の共有機能を備えます。

サムネイル機能により、簡単に目的のページを表示することができます。
新しいブックリーダービューアーは、モバイルデバイス用に最適化されたビューアーで、スマートフォンやタブレットなどで、簡単操作・表示することができます。

墨消しツールによりドキュメント内に含まれる個人情報や機密情報を隠すことができます。注釈ツールはオリジナルファイルを変更することなく、コメントやマーカーなどを追加することができ、他のユーザーとも共有することができます。

単語やフレーズ、ワイルドカードのサポートなど検索機能が充実していて、ドキュメント内のテキストだけではなく、注釈ツールで追加したコメントなども検索対象にすることもできます。検索結果はリスト表示とハイライト表示されるためマッチング箇所が一目で確認できます。
| DOC | Microsoft Word binary files |
|---|---|
| DOCX | Microsoft Word Open XML files |
| XLS | Microsoft Excel binary files |
| XLSX | Microsoft Excel Open XML files |
| PPT | Microsoft PowerPoint binary files |
| PPTX | Microsoft PowerPoint Open XML files |
| RTF | Rich Text Format |
| ODT | OpenOffice Document |
| ODS | OpenOffice Spreadsheet |
| ODP | OpenOffice Presentation |
| VSD | Microsoft Visio Drawing format |
| VSDX | Microsoft Visio XML Drawing format |
| HTML | HTML files with embedded images |
|---|---|
| SVG | Scalable Vector Graphics |
| DCM | Digital Imaging and Communications in Medicine (DICOM) image |
|---|
| DGN | support for V7 and V8 DGN (including V8 XM and V8I) |
|---|---|
| DWG | version 2.5 through 2014 |
| DXF | version 2.5 through 2014 |
| TIFF | TIFF (all compression types) |
|---|---|
| JPG | JPEG |
| JP2 | JPEG2000 |
| GIF | Graphics Interchange Format |
| PNG | Portable Network Graphics |
| RAS | Sun Raster Image [.ras] |
| CAL | CALS Type 1 |
| MIL | CALS Type 1 |
| DIB | Device Independent Bitmap |
| BMP | Windows Bitmap |
| PSD | Adobe Photoshop |
| PCT | Apple Graphics |
| PCX | PCX |
| DCX | DCX |
| PCD | Kodak PhotoCD |
| WMF | Windows Metafile |
| EMF | Enhanced Metafile |
| TGA | Targa |
| EML | Email (with attachments) |
|---|---|
| MSG | Email (with attachments) |
| TXT | Text |
|---|

Microsoft Office (MSO) Conversionのレンダリング機能を利用する場合は以下が必要となります。
| 製品コード | 製品名 | 標準価格 | |
|---|---|---|---|
| ライセンス | PDOCV13W-DVP | PrizmDoc V13 (Windows) for Developer | ¥498,000 |
| 年間保守 | PDOCV13W-DVPM | PrizmDoc V13 (Windows) for Developer Chariot年間保守 | ¥298,800 |
| 製品コード | 製品名 | 標準価格 | |
|---|---|---|---|
| ライセンス | PDOCV13L-DVP | PrizmDoc V13 (Linux) for Developer | ¥498,000 |
| 年間保守 | PDOCV13L-DVPM | PrizmDoc V13 (Linux) for Developer Chariot年間保守 | ¥298,800 |
| 製品コード | 製品名 | 標準価格 | |
|---|---|---|---|
| ライセンス | PDOCV13W-BSV | PrizmDoc V13 (Windows) for ベーシックサーバー | ¥1,593,600 |
| 年間保守 | PDOCV13W-BSVM | PrizmDoc V13 (Windows) for ベーシックサーバー 年間保守 | ¥318,720 |
| 製品コード | 製品名 | 標準価格 | |
|---|---|---|---|
| ライセンス | PDOCV13L-BSV | PrizmDoc V13 (Linux) for ベーシックサーバー | ¥1,593,600 |
| 年間保守 | PDOCV13L-BSVM | PrizmDoc V13 (Linux) for ベーシックサーバー 年間保守 | ¥318,720 |
| 製品コード | 製品名 | 標準価格 |
|---|---|---|
| PDOCV13W-BSVAL4 | PrizmDoc V13 (Windows) for ベーシックサーバー 1-4 年間ライセンス | ¥600,000 |
| PDOCV13W-BSVAL9 | PrizmDoc V13 (Windows) for ベーシックサーバー 5-9 年間ライセンス | ¥480,000 |
| PDOCV13W-BSVAL10+ | PrizmDoc V13 (Windows) for ベーシックサーバー 10 + 年間ライセンス | 別途見積 |
| 製品コード | 製品名 | 標準価格 |
|---|---|---|
| PDOCV13L-BSVAL4 | PrizmDoc V13 (Linux) for ベーシックサーバー 1-4 年間ライセンス | ¥600,000 |
| PDOCV13L-BSVAL9 | PrizmDoc V13 (Linux) for ベーシックサーバー 5-9 年間ライセンス | ¥480,000 |
| PDOCV13L-BSVAL10+ | PrizmDoc V13 (Linux) for ベーシックサーバー 10 + 年間ライセンス | 別途見積 |
PrizmDoc(プリズムドック)を利用すれば、ファイルを閲覧するために必要な専用のアプリケーションをインストールしていないPCからでも、WEBブラウザを使用してOffice文書・PDF・CAD画像など、様々な種類のファイルフォーマットのドキュメントを閲覧することができます。
ここでは、PrizmDoc を利用したセキュアで効果的なドキュメント共有システムの活用事例をご紹介いたします。

某サービス業では、営業がお客様先でサービス提案を行う際に、お客様データや提案データを利用してサービスの説明する必要があります。 しかし、個々の営業端末にお客様のデータや、提案データを持つことは情報セキュリティ上許可されていません。代替案として、外部から社内サーバーへアクセスさせる方法もありますが、重要データを直接閲覧させるのもデータ管理上よろしくないと考えています。 このままでは営業がサービスの提案活動ができません…

PrizmDocを利用して、データをWEBブラウザでビューイングすることで、生データをそのまま閲覧することなく顧客に見せることができ、個々の営業端末にデータが残ることもありません。
また、権限設定で担当ごとに閲覧制限をかけてデータを利用することができるのでセキュリティ上も安全です。
さらに、閲覧用のPDF作成などの手間や二重管理する必要もなくなり、営業効率の向上・データ管理工数の削減を実現することができます。

某製造業では、いくつもの図面データを利用して、設計・構築などの作業を行います。 業務委託業者や作業現場にこれらの図面データを共有する必要があるが、各業者や現場で利用されているアプリケーションが異なるため、都度、図面データをPDFやTIFFに変換して共有するなど、データ共有に無駄な作業・管理工数がかかってしまう…

PrizmDocを利用して、データをWEBブラウザでビューイングすることで、データ変換をすることなく図面データの共有が可能になります。
閲覧権限を設定して公開することも可能なので、技術情報の盗難等を防ぐことができます。また、以前のように図面データ共有のために、PDFやTIFFへ変換する必要もなく、データの二重管理もなくなります。
WEBブラウザベースなので現場での運用も可能となり、さらに多言語対応しているので世界中の部品サプライヤーとの情報共有も実現可能です。

遠隔医療における医用画像を利用した現場での処置対応について、医療現場の端末には医用画像を閲覧するための専用アプリケーションなどの設備が整っておらず、適切な対応に不安がある…

PrizmDocを利用すれば、遠隔医療において、医用画像(レントゲン・MRI・CT)のみならず、様々なデータをセキュアに共有することが可能です。医療現場が求めている情報は、DICOM画像だけではありません。
例えば、在宅診療時にタブレット端末から院内にある医療画像や紹介状のPDFを閲覧したり、医療現場でのデジカメ写真の共有やOfficeデータで作ったドキュメント(治療方針やミーティング議事録等)もWEBブラウザベースでビューイングできます。

金融系企業においては、顧客から各種ローンやクレジットカードの申し込みがあったとき、それが適切なものかどうか審査を行う必要がある。しかしこの審査に実物の書類を使用すると、紛失や盗難に遭う、内部の人間に持ち出される、情報が関係ない人間の目に触れる、メールで連絡する際の誤送信などインシデントを引き起こす…などのリスクが生まれてしまう。
そこで金融系企業A社では、多機能ビューイングエンジン「PrizmDoc(プリズムドック)」を活用し、セキュアな審査プロセスを実現。こうした懸念の払拭を図っている。このホワイトペーパーでは、A社の具体的な取り組みについて詳しく紹介していこう。
銀行、保険、カード会社などの金融系企業では、顧客から住宅ローンをはじめとする各種ローンの申し込みや、クレジットカード作成の申請があったとき、その者に一定以上の収入があるか、他に大きな借金を抱えていないか、事故歴がないかなどを調べ、慎重に審査を行う。
こうした申し込みや申請に使われる書類には、本人の氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先、年収、家族情報など、かなりセンシティブな情報が記載される。また、これに運転免許証やパスポートなどの本人確認書類も加わる。さらに住宅ローンでは、住民票、印鑑証明書、売買契約書、金融機関の借り入れ状況、源泉徴収票、所得証明書などの公的な収入証明書類も必要となる。

多くの金融系企業では、審査を実施する際、こうした個人情報が記載された実物の書類/証明書類をそのまま使っているが、これにはさまざまなリスクが存在する。例えば、何かの拍子で書類を紛失してしまうかもしれないし、社内外の人間に盗み出されてしまうかもしれない。書類自体が無事でも、情報が業務と関係ない人間の目に触れる可能性があるし、うっかりミスでスキャンしたデータをメールで誤送信してしまうこともあるだろう。万が一にでも、このようなインシデントにより顧客の個人情報が外部へ流出してしまうようなことがあれば、損害賠償や機会損失により金銭的なダメージを受けるのはもとより、企業としての信用を大きく失ってしまうだろう。
そこで金融系企業A社では、こうしたセキュリティ上の懸念を払しょくするため、実物の書類を使用せずに審査を実現するしくみを構築することにしたのである。


A社はさまざまな製品を比較・検討したが、その中から選択したのが多機能ビューイングエンジン「PrizmDoc」であった。
PrizmDocは直接ドキュメントを扱うことなく、セキュリティを担保したまま、公開/使用することができる。また、クライアントPCを経由せず、アプリケーションの内部だけで処理を進めることができる。具体的には、Office文書、PDF、CAD、TIFFなど50種類以上のファイル形式をサーバー上で変換し、Webブラウザで表示させることが可能だ。閲覧にはWebブラウザさえあればよく、専用ソフトなどをクライアントにインストールは不要。実装も容易で、低コストで導入できる。A社はこれらの点を評価し、PrizmDocの採用を決定。その機能を活用したセキュアな審査プロセスの構築に入った。
従来のA社では、顧客から提出された申請書をまずデータベースに登録していた。これが新しい審査プロセスでは、データベースへ登録する前に、各部門でチェックを実施。その際、スタッフに実際の書類を見せるのではなく、一度データ化(画像化)したものをセキュアなファイルサーバに格納し、そのデータをWebブラウザで確認して各種情報を付加。その上でデータベースへ登録するようにしたのである。

A社の新たな審査プロセスでは、必要なデータはスタッフが使用するクライアント端末に、Webブラウザを通じて、PrizmDocのビューアで表示しているので、データそのものは端末側に存在しない。よってクライアントからデータが流出する心配のない、セキュアな環境を実現している。
また、スタッフは画像化された申請書をWebブラウザで確認することになるが、その際、画像はSVG形式で高精細に変換される為、レイアウトなどが崩れることはなく、元のままのかたちで表示されるので、拡大して確認する場合でも、文字が崩れて確認しづらい等、業務に支障を来すことがない。さらに、必要があれば、アノテーション(注釈ツール)機能を使って画像へコメントを追加するなど、効率的に文章を共有しながら業務を進めることが可能になった。


さらには、データを一元的に管理できるようになったのも大きい。各拠点で同じデータを閲覧することが可能になったため、複数拠点間でやり取りをする際に、データのバージョンが異なるといったこともなくなった。
金融、保険、クレジットなどの金融系企業において、審査は不可欠の業務といえる。その審査において、より強固なセキュリティを担保しつつ、ファイル共有の業務効率を上げたいなら、PrizmDocがひとつの回答となるだろう。ご興味のある方は、無料のトライアル版を試してみてはいかがだろうか。
PrizmDocは、あらゆるファイルをノンクライアントでユーザーの元へお届けする、多機能・高精細ビューイングエンジンです。
※本ホワイトペーパーは資料請求にて無料でダウンロードできます。
グローバルに事業を展開している某部品メーカーでは、高精細・多機能ビューイングにより、CAD 図面や設計書などのドキュメントをセキュアに共有するとともに、ERP システムとAPI 連携することで、設計から生産、販売、原価管理までの一連のワークフローを効率化することを目指している。
国内外に複数の拠点を有するメーカーでは、開発・生産のプロセスやサプライヤーに対する技術サポートといった場面で、図面や設計書などのやりとりが日々大量に発生する。社外とのやりとりも発生するため、メーカーにとっては自社の機密情報でもある各種ドキュメントをいかにセキュアに共有できるかは重要な課題となる。また、現場で働くエンジニアにとっては、ドキュメントの閲覧や更新がストレスなくできて、かつ目的の情報を素早く精緻に確認できることが望まれる。
グローバル規模での生産体制づくりを進めている某部品メーカーでも、多様なデータの共有方法の見直しを迫られていた。同社は、現地のニーズを反映させた高品質な開発・生産や、サプライヤーへの的確な技術サポートの実現を目指している段階だった。そのためには、セキュアに情報共有できる体制を整えることが急務であった。
同社では当時、FTP(File Transfer Protocol)や電子メールで各種ドキュメントを共有していたが、これらの方法ではクライアント端末にデータをダウンロードできてしまうため、セキュリティ面での課題があった。FTP による共有では、クライアントとサーバー間で暗号化がされない。電子メールによる共有では、送付先を誤ってしまうことによる情報漏洩のリスクがある。また、送付可能なサイズを超えたデータの共有ができなかったり、ドキュメントのバージョン管理が困難だったりする問題もあった。
そこで同社は、CAD 図面やOffice 文書など多様なデータ形式のドキュメントをゼロフットプリントでセキュアに共有できる方法を検討し始めた。検討にあたり、セキュリティ面の課題を解決するだけでなく、現場の生産性向上に貢献するかどうかも重視したという。国内外のさまざまな拠点からドキュメントの変更要求や回答をリアルタイムに実施するとともに、生産管理や各種承認、技術サポートなど一連のワークフローの効率化も実現したいと考えていた。
複数のファイル共有サービスを比較検討した結果、同社はセキュリティ確保と生産性向上の要件を満たす多機能・高精細ビューイングエンジン「PrizmDoc(プリズムドック)」の採用を決めた。

PrizmDoc は、50 種類以上ものファイルフォーマットのドキュメントをWeb ブラウザ上で表示させるビューイングエンジンである。利用者はWeb ブラウザを介してデータを閲覧する仕組みなので、クライアント端末にドキュメントを残さずに済むうえ、ファイルサイズが大きいデータでも短時間で表示できるようになった。
同社がPrizmDoc の採用を決めたポイントの一つが、ベクタ形式であるSVG(Scalable Vector Graphics)形式への変換によって高精細な画像を表示できることであった。開発や生産、品質管理などの現場においては、CAD 図面やTIFF 画像など細部まで正確に確認したい情報を多く取り扱う。そのため同社は、どれだけ拡大しても高精度なまま表示できるPrizmDoc の特長を高く評価した。
また、アノテーション(注釈)機能が充実している点も、同社は高く評価している。PrizmDoc のアノテーション機能では、オリジナルファイル自体を変更せずにブラウザ上のCAD 図面やOffice 文書にコメントやマーカーを追加できる。追加情報のバージョンはPrizmDoc 内で管理されているので、目的に応じて必要なコメントのみに絞って表示させることも可能だ。ある利用者が追加したコメントに対して他の利用者が返信することもできるので、ドキュメント内の特定箇所に関する問い合わせや変更要求などの履歴が一元管理されるようになり、さまざまな業務プロセスにおける意思疎通がスムーズになったという。

PrizmDocは、RESTful APIを利用して簡単かつ少ない工数で既存の業務システムと連携させることも可能。ビューアーの操作は、アプリケーションのイベントを利用して簡単に制御できる。ワークフローの効率化も実現したいと考えていた同社では、PrizmDocを既存のERPシステムとAPI連携させた。その結果、同社におけるPrizmDocは承認ワークフローを円滑かつ適正に進めることにも貢献し、一連の業務の効率化にもつながった。
また、PrizmDocはマルチスレッドで動作するので、複数の拠点やクライアント端末から一斉にアクセスされても、高速かつストレスなくドキュメントを共有することが可能。新たなパートナー企業との取引を開始するときにも、クライアント端末に専用アプリケーションをインストールする必要がないので、すぐに情報共有を開始できる。
このように、同社はファイル共有時のセキュリティ確保と現場の生産性向上だけでなく、ドキュメントに付随する業務の効率化も実現することにも成功した。同様の課題に悩むメーカーにとっても、PrizmDocは有効な解決策となりえるだろう。具体的な利用イメージを知りたい技術者は、ラネクシーのWebサイトからダウンロードできるトライアル版を試してほしい。
PrizmDocは、あらゆるファイルをノンクライアントでユーザーの元へお届けする、多機能・高精細ビューイングエンジンです。
※本ホワイトペーパーは資料請求にて無料でダウンロードできます。