ImageGear導入事例:株式会社日立ソリューションズ様

20年を超える経験と実績を持つ
文書管理システムの画像処理を支えるImageGear

日立グループの一員として、情報通信分野の中核を担うシステムインテグレータ・日立ソリューションズ。同社は、1999年に文書管理システム「Millemasse(ミレマッセ)」の画像処理エンジンとして、ラネクシーの提供する画像処理ソフトウェア開発キット「ImageGear(イメージギア)」を採用。以来、20年以上の長きにわたって利用してきた。現在は、その最新プロダクトである「活文(かつぶん) Contents Lifecycle Manager」においてもImageGearを継続して採用しており、ユーザーへ多彩なソリューションを提供する上で役立ている。

使用製品:ImageGear(イメージギア)

株式会社日立ソリューションズの導入前の課題と導入後の効果

導入前の課題

文書管理システムに不可欠な画像処理ライブラリについて、自社で開発することを検討していたが、マイナーな画像形式にまで貴重なリソースを投入するのは非効率だった。

導入後の効果

100種類を超える画像形式に対応したImageGearを画像エンジンに採用。アノテーションなどの使いやすい機能により、エンドユーザーからも好評を博している。

文書管理システムにImageGearを採用
以降、20年以上にわたって製品を支え続ける

 日立ソリューションズは、日立グループにおいてITセクター(情報・通信システム事業)の中核を担うIT企業だ。同社は高度な技術力で自社製品・サービスを開発するとともに、米国に拠点を設置し、世界中の最先端デジタル技術を積極的に導入。社会生活や企業活動を支えるさまざまなソリューションをグローバルに提供してきた。現在は、日立グループの一員として「環境」「レジリエンス」「安全安心」を指針とし、ステークホルダーとの協創を通じて、デジタル技術とソリューションを駆使することで、顧客の課題解決を支援している。
 さて同社(と日立製作所)は、文書管理の分野において、2,000社以上の企業へのシステム導入実績を持つ(日立ソリューションズ調べ)。同社の文書管理システムの代表格に「Millemasse」があるが、その画像処理エンジンとしてラネクシーの提供する画像処理ソフトウェア開発キット「ImageGear」が採用されたのは1999年のことだ。同社がImageGearを選んだ理由について、ビジネスコラボレーション関西推進部 グループマネージャーの清田英二氏は次のように語る。

    ビジネスコラボレーション関西推進部
    第2グループ
    グループマネージャー
    清田 英二 氏

「当初は自社で画像処理ライブラリを開発しようとしていました。しかし、画像処理においてはJPEG、GIF、TIFF、PNGといった主要な画像形式だけでなく、ユーザーの要望に応じてマイナーな画像形式にも対応する必要があります。こうした機能はサービスにとって重要ですが、あまり使用されない画像形式への対応に貴重なリソースを割くのは当社にとって効率的ではありません。むしろ、画像の管理、検索、セキュリティなど、より本質的な部分にリソースを集中すべきと考えたのです。そこで、優れたツールとして知られていたImageGearを採用しました」
 Millemasseは2020年10月に販売終了となったが、それまで20年以上にわたりImageGearは同製品の画像処理の機能を支えてきたのである。

長年の実績に加え、多彩な機能と
ファイル形式を問わず使える操作性の高さを評価

 日立ソリューションズは、Millemasseと並行し別の文書管理システム「活文Contents Lifecycle Manager(以下、活文CLM)」も提供してきた。
 活文は、企業活動の中で日々生成される文書、図面、メッセージなどの膨大なビジネスデータから「新たな知見=インサイト」を発見し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するブランドだ。その製品群の一つである活文CLMは、文書の作成、閲覧、保管、廃棄などのライフサイクルを管理し、場所を問わずセキュアに活用できるようにする文書管理システムだ。
「昨今のペーパーレス化の潮流に乗り、さまざまな文書の電子保管が進む中、活文CLMは文書のセキュアな共有や配信などに対応しています。また、当社が得意とするSI力を活かし、活文の他の製品や他社製品との連携を含め、多彩なソリューションを提供できるというのが特徴です」(清田氏)
 現在、活文CLMは販売終了となったMillemasseのユーザーの受け皿となるプロダクトに位置付けられている。そしてImageGearは、この活文CLMの画像処理エンジンとして継続して採用されている。この点についてビジネスコラボレーション関西推進部 技師の勝浦孝喜氏は、「まずはMillemasseにおける長年の実績を高く評価しました。必要な機能は過不足なく備わっていますし、さらに伸張・縮小・回転など一般的な変換処理、テキストを図面上に重ね合わせるアノテーション、ページめくりTIFFへの対応など多彩な機能が揃っています。また、手ごろなコストや充実したサポートも魅力です」と述べ、ビジネスコラボレーション関西推進部 ユニットリーダーの東潔司氏も「他社のツールと比較したこともありますが、ImageGearは100種類を超える画像形式に対応しているだけでなく、とても操作性が良いです」と語る。

ユーザーや業務に合わせて
さまざまな使い方が可能なアノテーション機能

 このように、日立ソリューションズは従来からImageGearを高く評価してきた。中でもアノテーション機能が白眉だったという。
「導入当時は、ImageGear独自の機能だったと記憶しています。複合機などからスキャンしたTIFF文書にアノテーションを追加で書き込めるのは、この製品ぐらいしかなかったですね」(東氏)
 ImageGearでは、アノテーション機能によって直線、矢印、矩形、楕円、文字、ボタンなど20種類以上のマークオブジェクトを画像の上に貼り付けることができる。活用の仕方はユーザー次第で、業務内容によっても異なるが、普通の紙の文書に付箋を張り付けるような感覚で使える点が好評を博している。
「Millemasseでは製造業のお客様が図面にメモなどを入れるケースが多かったのですが、活文CLMでは金融業のお客様が契約書にコメントや注意事項を付与するなどの使い方をしているようです」(勝浦氏)

電子文書の活用範囲の拡大に合わせ
活文CLMを核に多彩なソリューションを提供

 日立ソリューションズは、ImageGearのサポート面にも全幅の信頼感を寄せる。
「ImageGearは海外の製品ですが、日本国内にしっかりしたサポート体制があり、問い合わせに対して迅速にレスポンスしてくれます。もっとも、動作が安定していますので、問い合わせする機会はほとんどありませんが」(清田氏)
 今後、国内でも電子文書が法的に認められることが増え、活用の範囲が拡大し、企業が画像ファイルを扱うケースも増加していくことが予想される。
「こうした情勢に合わせ、当社も活文CLMを核として多彩なソリューションをお客様へ提供していきたいと考えています。そういった面でも、ラネクシーとImageGearには引き続きご協力を期待したいですね」(清田氏)

世界最先端の画像処理ソフトウェア開発ライブラリ ImageGear(イメージギア)

ImageGearは、世界最高水準の画像処理ソフトウェア開発ライブラリです。画像、DICOM、PDF、Microsoft Officeファイルなどを含む100種類以上のフォーマットをサポートしており、イメージファイルの表示や保存、フォーマット変換、アノテーションの追加、また複雑なイメージング操作をC#やVB. NETアプリケーションへ簡単に統合することが可能。OCR、バーコード認識、スキャン等の拡張機能も使用できます。ImageGearは開発工数の短縮を可能とし、低コストで最新の画像処理プログラムの作成を実現します。

詳細資料

ご担当者様のインタビュー取材記事を掲載したPDFをダウンロードしていただけます。

お客様概要

株式会社日立ソリューションズ

  • 所在地:東京都品川区東品川4-12-7 日立ソリューションズタワー
  • 設立:1970年9月21日
  • 資本金:200億円
  • 事業内容:ソフトウェア・サービス事業、情報処理機器販売事業

https://www.hitachi-solutions.co.jp/